増大する光ファイバネットワーク構築を根底で支える ~データトラフィック増強に不可欠な融着接続機~
いまや日本のみならず世界中で光ファイバケーブルの敷設が進み、家庭用のデータ通信サービス(FTTH)の普及と共に、人々はインターネットや携帯端末の利用においてデータ通信サービスの恩恵をますます享受している。世界中をくまなくつなぎ、年々増加する大容量のデータトラフィックを根底で支える光ファイバネットワーク。この構築に不可欠なのが、光ファイバの接続技術である。これには、永久接続である融着接続およびメカニカルスプライスと、着脱可能なコネクタ接続に分類できるが、長距離かつ大容量基幹線路の接続には、電極棒間に発生させた放電の熱を利用して光ファイバを溶融一体化する融着接続が必須とされている。
住友電工グループは、1970年代から光ファイバ融着接続機(以下、融着接続機)の開発に着手。1980年に第1号機を発売以来、国内パイオニアメーカーの1社として革新を牽引し、世界の光ファイバネットワーク構築に貢献してきた。融着接続機は、接続損失の低減と接続作業における生産性および品質の向上が常に課題としてあったが、それらの課題解決に向けた住友電工グループの取り組みは、融着接続機そのものの歴史と言っても過言ではない。融着接続機の進化を促す住友電工グループの果敢な挑戦が、光ファイバネットワーク、そして高度情報化社会を支えている。そして今、圧倒的な製品開発力と全世界への営業・保守体制の拡充によって、着実にグローバルリーダーへの道を歩んでいる。