2023年2月13日

米国でのレドックスフロ電池事業本格化にいて

経営

住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区,以下当社)は,米国でのレドックスフロー電池事業を本格化いたします。これは,2023年2月7日(火)~ 2月9日(木)に米国・サンディエゴ国際会議場(圣地亚哥会展中心)で開催された世界最大規模の電力関連技術展“DISTRIBUTECH国际2023(以下DISTRIBUTECH)”期間中,当社が表明したものです。今後は，北米での生産体制の整備にいて，検討を進める方針です。

再生可能エネルギ，の導入が世界的に進展する中，蓄電池導入は不可欠となっています。北米は再生可能エネルギー関連の世界最大市場であり,当社のレドックスフロー電池は”系統側の需給調整力”“非常時のマイクログリッド運用”“エネルギー市場およびアンシラリーサービス市場での取引”用途として非常に高く評価されています。当社はdistributech期間中，米国での事業展開を本格化することを表明いたしました。特に米国での長時間型蓄電池市場でレドックスフロー電池を提供し,世界中のGX(グリーントランスフォーメーション)に貢献します。

米国·サンディエゴ国際会議場にて本件を発表する社長井上治

当社のレドックスフロー電池は”高い安全性”“設計自由度の高さ”に加え,他の電池と比較して”長寿命”であることが最大の特長です。設置寿命は20年以上であり，電解液は半永久的に利用可能，充放電回数に制限はありません。DISTRIBUTECH期間中も,様々な米国事業者から当社の実績やレドックスフロー電池のポテンシャルに対する期待の声をいただきました。

今後,北米では10億円規模の初期投資を行い,レドックスフロー電池の現地生産・現地設置体制を構築し,北米でのプレゼンスを確立する構想です。当社は今後とも”グリーンな地球と安心・快適な暮らし”の実現にむけて取り組み,サステナブルな社会の実現を目指してまいります。